2015年3月16日月曜日

「井村有博 展」(March 2015, Gallery SUN)

「井村有博 展」(2015.3.8/14/15/21/22/28/29 Gallery SUN)

数日前、久しぶりにGallery SUNで開催中の展覧会を見に出かけた。

案内状をもらったとき、アメリカ抽象表現主義の代表的画家ジャクソン・ポロックと同じドリッピングの手法を使った絵画が印刷されていたので、静岡にもこんな作品を描く画家がいるのだろうかと、画廊に行くまでは半信半疑だった。

Gallery SUNの真っ白な空間には、大作6点が展示してあった。すべて「抽象絵画」で、畳4畳ほどもあるサイズの作品が3点、そしてそれより少し小ぶりの作品が3点あった。いずれも色鮮やかな大作で、画廊の中ほどに立ってみると「無垢なる色彩の遊戯」の中に自分も解き放たれているような不思議な高揚感があった。絵画を見てこんなに感覚を揺さぶられたのは近頃あまりなかった。




6点の作品にはそれぞれ独特な味わいがあった。2点はいわゆるドリッピングの手法で描かれているが、他の作品は筆触を生かすために筆を使ったり、交差する直線を引き立たせるために木片を使ったり、また作家が自分の指先を画面に直接触れて仕上げた作品もあった。

井村さんに話をうかがうと、どの作品も最初は色彩だけイメージして、後は楽しみながら自分の感性のおもむくままに描いたという。画材としてペンキを使い、大きなボードは自作だそうである。

磐田市在住の井村さんは、ふだんは板金塗装の仕事をしている。塗装という作業も色彩を扱うことだと考えれば、彼の内部で塗装という行為と作品制作はつながっているのかもしれない。ポロックについて知っていたか尋ねてみると、まったく知らなかったと言う。今回が初個展。伸び伸びとした作風で、見るものに絵画のもうひとつの魅力を教えてくれる展覧会だった。

'Imura Arihiro Painting Exhibition' will be held at Gallery SUN, Shimizu on Mar.8, 14, 15, 21, 22, 28, 29, 2015.



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